ウクレレおたくのささやかなお楽しみ

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これはもうウクレレ好きにしか分からないコアなネタですので、興味のない方はどうぞスルーを。

■何この写真?
ウクレレのてっぺん(弦を巻く金具のついたヘッドと呼ばれる部分)とネックの境目です。横に走る白い部分をナットと呼びます。弦はこここから下のほうに伸びていってひょうたん形のボディ部の穴の下側で止められています。

■で、何?
今回のお題はナット(白い部分)の下にある黒い物体です。
ウクレレには元々こんな物はありません。プラスチック製で弦と指板の間にはさんであるだけです。これが魔法のツールなんですねー。1200円ほどします。知らない人から見れば「あんた騙されてるよ」って言われそうです。こんんな小さなプラスチックのかけらが1200円って・・・ところが、これはウクレレ弾きにとっては天からの(いや作ったメーカー様からの)恵みなんですねー。

■ウクレレは元々不完全な楽器なのです
弦楽器の宿命というものがあって、ギターのような立派な楽器でも完全なチューニング(音の高さを合わせる)は不可能だと言われています。いや不可能なんです、実際。
左手でどの弦も押さえなければ完全なチューニングは出来ますが、それじゃあ演奏出来ないですからね。演奏しようと左手で弦を押さえますね。すると弦の張力が変化して、その瞬間にわずかですが音が高くなってしまうのです。

この現象は楽器が小さくなるほど顕著です。ですので、弦楽器の中でも一番小さい部類のウクレレは、左手の押さえる場所と組み合わせで合っているような合っていないような非常に気持ちの悪い音程で鳴っているんです。

■そこで、この物体の登場!
その不安定さを和らげてくれるのが、この小さな物体なのです。なんとなくの原理は分かっているのですが、実際これを使った後の気持ちよさはハンパないのですな。ウクレレがギターくらいの精度で安定した音程で演奏出来るんですね。もちろん完全でなんかないですよ。

一般の人は普通に音合わせされたギターを聞いて「何か変」って思う人はいないですからね。それと同じレベルでウクレレが鳴るんですから!!もう神がかっています。1200円なんてタダみたいなもんです。

いやー、素晴らしい道具に今日はめぐり会えた♪

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