ソーシャルメディアは本当にビジネスに不可欠なのだろうか?

mixi、twitter、facebookなどソシャルメディアと呼ばれる様々な仕組みが取りざたされている。「ソーシャルメディアを無視したビジネスなどあり得ない」と断言するような意見すら見かけるようになっている昨今である。本当にこれらのソシャルメディアは全てのビジネスに役立つのだろうか?

仕事柄もあって、これらのサービスは初期段階から試す意味もあって使うようにはしている。それぞれの利用意味はあり、もちろん利用者も加速度的に増えている。しかしローカルな顧客を相手にするようなサービス業などではこれらのサービスはなかなかビジネスには結び付かないのが現状だ。10万人規模の地方都市でtwitterを利用している人はせいぜい数%だろう。その10%のユーザーにフォローしてもらったとしたら100人にも満たないことになる。これが何らかのパワーになるとはとうてい思えない。

それぞれの役割と使い方を考えてみよう

1.mixi
 以前は招待制だったが現在ではだれでも参加できるようになった。
 匿名型で、趣味や地域などについて様々なグループを作れ、その中で意見交換が出来るが、ビジネスを全面に打ち出したグループや意見は嫌われる傾向にある。またmixi内の情報を外部で参照する事が出来ない。これがmixiとビジネスがつながらない決定的な要素になっている。

 個人的なつながりを求めたり、趣味の情報を集めるには、とても便利。
 
2.twitter
 投稿文字数が140文字以内なのが特徴で、ブログより気楽なのが人気。HTMLで書かれた従来型の静的なホームページに埋め込んで使ったりするとジャマにならず効果的。ブログとの併用は微妙で、どちらに書くかで悩むことになる。
 東京のような人口密集地だとローカル情報として力を発揮するが、地方都市ではtwitter単独ではビジネスに影響を与えるパワーは弱い。
 
3.facebook
 元来友達を結び付けるために作られたものなので古い友人や最近会っていない友人とコンタクトを取ったりするには便利な道具。通常のfacebookの他にfacebookページというものがある。企業などはこちらを使ってファン作りをしようとしている。しかし、これも様々な仕掛け無しではなかなかビジネスにはつながらない。特にローカル単位では登録者数も少なく、現段階ではなかなかパワーを持つには至っていない。
 
日本では、まだまだ情報発信者と受け手という構造が強くて本来あるべきソーシャルメディアの形(情報発信者=一般ユーザー)になれていないように思える。twitterでつぶやかれた言葉はシャボン玉のようタイムラインという空ににポカンと浮かんで消えていくだけである。それが意味あるものとして掴み取られるのは1/百万くらいの確立なんじゃないだろうか?
そういう意味ではブログに比べてtwitterというのは空しい行為に思えてしまう。

ビジネスにおいてもソーシャルメディアは単なる道具でしかない。
facebookがエジプトの革命を起こしたかの如く言われているが、死さえも恐れない人々の強い思いが革命を引き起こしたのである。facebookは単なる通信手段でしかない。伝書鳩と何ら変わらないのだ。そこを勘違いしてしまうと本末転倒なことになってしまう。

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