スーザン・ボイルさん(47歳)を知ってる?

おっ、いいね?♪

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彼女についての同じビデオがYoutubeで何千万回と再生されています!!
このビデオは埋め込みが禁止されているので、クリックして見て下さいね。
「天は二物を与えず」ではないですが、彼女の風貌とは全くかけ離れた素晴らしい歌声が・・・
たくさんの人が感動したり元気をもらったりしている、ひとりの47歳で独身で無職な女性について
○亡くなったお母さんとの約束を守るため……
YouTubeのこちらの検索結果を見てください。イギリスITVテレビの公開オーディション番組「Britain’s Got Talent(イギリスには才能がある)」のスコットランド地方予選に出場したスーザン・ボイルさん(47歳)の映像がずらっと並んでいます。本国で11日に放送されたものが次々とアップされて、それぞれが何十万、何百万、何千万回と再生されています。そして今やあらゆる英語メディアが、この無名女性の歌声を絶賛しているのです。
12歳から大勢の前で歌いたい、プロの歌手になりたいと夢見てきたボイルさん。本人が番組で語った言葉を引用すると、「結婚したこともないし(I’ve never been married)」「キスされたこともない(never been kissed)」。そして歌手になりたいという夢も、「チャンスが与えられなかった(I’ve never been given the chance)」ので、かなえられず。
こうした発言だけからすると、「I have never been+過去分詞(一度も○○されたことがない)」だらけの人生を送ってきたボイルさん。言うなれば「受動態」だらけだったのでしょう。その彼女が、「有意義な人生を送りなさい」と言って亡くなった母親への約束を実現しようと一念発起。「そこにいる観客を盛り上げてみせる(I’m going to make that audience rock)」と「能動態」な姿勢で乗り込んだのが、この番組だったわけです。
乗り込んだ先に待ち構えていたのは、皮肉な辛口で世界的に有名な審査員たち。年齢を聞かれて「47歳です」と答えた彼女に、皮肉な辛口で有名な審査員は辟易とした表情で目をぐるりと。英語で「rolled his eyes(目を上にぐるりと回す)」というこの表情は、欧米人特有の「あきれた」という、面と向かってやるにはとても失礼な表情です。もし欧米人の誰かにやられたことがあるとしたら、その人はあなたを前に「……あ?あ」と表情で語っていたのです。
脱線しました。そしてそうやって目をぐるりとやられて「あ?あ」と言われたボイルさん。決してめげることなく、「that’s just one side of me(でもそんなの、私の一面にすぎないのよ)」と腰をぐるぐる回して振ってみせた。こういう大胆というか生意気というか図々しいというか、けれどもちょっと憎めない押しの強さ。これを英語で「cheeky」と言うのですが、ここまでのボイルさんは「cheeky」そのもの。どうせ態度だけデカイ勘違いおばさんのへたくそな歌を聴かされるんだろうと、そうしたら笑ってやろうと、誰もが思っていたわけです。ここまでは。
その彼女が歌い始めたのがミュージカル「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」の「I Dreamed a Dream」。日本版では「夢やぶれて」と訳されているようですが、英語題の意味はそっけなく訳せば、「私は夢を見た」。「dreamed(動詞)」+「a dream(名詞)」で、直訳すれば「夢を夢見た」です。ほかにも似たような用例で「sing a song(歌を歌う)」「drink a drink(飲み物を飲む)」があります。
○冷笑が大歓声に……
何はともあれともかくも、観てみてください。彼女の歌声を聴いてみてください。主に聖歌隊とカラオケと地元のバーで喉を鍛えてきたという彼女が歌い始めるや否や、普段は皮肉で辛口な審査員たちが呆然とします。その様子を観てやってください。特に皮肉で有名なプロデューサーで、上記したように目をぐるりとやった失礼なサイモン・コーウェルが、驚いて眉毛をクッと上げる(raise his eyebrows)体たらくを。「なんなのあのおばさん」と言わんばかりで冷笑ぎみだった会場が、一気に味方について大歓声を浴びせていく様子を。
そしてそうした様子が、ネットを通じてこうやって世界中で何千万回と繰り返し再生され、ボイルさんは「overnight sensation(一夜にして有名人)」に。彼女が12歳から見続けていた夢が、こういう形で現実になったわけです(歌の歌詞自体は「若い頃の夢は人生に打ち破られてしまった」という切ない内容なのですけれども)。
夢を見て、努力して、恐れずに勇気をもって行動すれば夢は必ず叶う??だなんて、そんなおとぎ話じゃあるまいし……という「cynical(シニカル)」な冷笑のみっともなさ。それを実感した審査員の一人はこう言いました。「That was the biggest wake-up call ever(こんなにハッとさせられたことはない)」と。「wake-up call」は「目覚ましコール、モーニングコール」のこと。「○○ was a wake-up call」と言う表現は、「○○で目が覚めた、ハッとした、警鐘だった」という意味でよく使います。
そのハッとさせられた目覚ましコールの中でも、ボイルさんの歌は「biggest (最大)」のものだったと。最大音量の目覚ましコールだったわけです。まあともかくも、観てみてください。聴いてみてください。映画のワンシーンみたいですから。感極まったボイルさん自身が言うように、「so emotional(感動的で)、「unbelievable(信じられなくて)」、「fantastic(ファンタスティック)」ですから。
ちなみに、彼女の地元スコットランドのニュースサイト「Daily Record」が発掘してきた特ダネらしいのですが、ボイルさんの10年前の歌声が実はCDになっていたとのこと。地元でチャリティ用に1000枚だけ出したコンピレーション・アルバムで、ジャズのスタンダード「Cry Me a River」を歌っています。これも素晴らしいです。

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