オフィス・ジルベルトでは、ホームページ制作を依頼されるとショップで無い限り、ほとんど例外なくWordPressというブログをベースに作ります。
これには、いくつもの理由がありますがデメリットを探すのが大変なくらいメリットがあるからです。いくつかの例を上げる前に上の写真をご覧下さい。ホームページで日本語の縦書き表示を実現するのは技術的にとても大変なのですが、わずか数分で実現させました。
＜＜利 点＞＞
- 無料で入手できるデザインのテンプレートが数千種類ある
- ワンクリックでデザインを変えられる
- プラグイン形式で、様々な機能が簡単に導入できる
- サイト内のリンク切れが起きない
- SEO対策が簡単に出来る。
- データのバックアップが自動で出来る
- リンクメニューを一括で変更できる
- 統一感のあるデザインで見やすくなる
- 複数の人間で編集・管理が出来る
などなど、利点は無数にあると言っても過言ではありません。特にプラグインを使った機能の拡張は一般のホームページでは実現出来ない（あるいは実現が難しい）こともあっさり出来てしまいます。
＜＜欠 点＞＞
こちらはほとんどありませんが、冷静に書いてみましょう。
- デーラベースを使用するため、使用するサーバーを選ぶ（最近のサーバーはほとんど対応していますが、無料あるいは超格安サーバーなどでは使えないケースがあります）
- データベースを使っているため、動作がやや遅くなる場合がある
- 構造的な理解が乏しいとシステム全体を壊してしまう場合がある（よっぽど妙な事をしなければ大丈夫ですが）
- ホームページビルダーなどで直接編集できない（これは欠点でもあり利点でもありますが・・・）
欠点は技術的な部分がほとんどですので、オフィスジルベルトが関わる場合は、何も意識しなくても大丈夫です。
●もっとも重要な利点
上の利点には書きませんでした。これは説明しないと利点として分かっていただけないからです。それは、
一度書かれたコンテンツ（書かれた内容、写真など）がムダにならない
ことです。
通常のホームページでは一番見せたい内容を全てTOPページに持って行きたいという願望がクライアント様には強くあります。このためTOPページの内容は頻繁に書き換えられることになります。
書き換えが行われた時、その前に書かれた内容はたいていの場合消えてしまうか、どこか分かりにくい場所にまとめてしまい込まれるのが一般的です。キレイに保存するとすると、その作業は次第に膨大になり、徐々にまとまりのないホームページになっていきます。上越市役所のホームページなどはその良い？例です。どうやっても欲しい情報にたどりつけません。
ブログ形式の場合、全てのコンテンツはあるカテゴリ（メニュー）に所属しています。そして時系列で保管されます。後で探す場合も年月で探したりカテゴリで探すなど自由に検索ができます。
これこそがWordPressを使うべき一番の理由と言ってもいいでしょう。
私も昔は、この「時系列」というものに、ひどく抵抗がありました。しかし、たいていの場合新しいコンテンツが一番重要なケースがほとんどなのです。またこの時系列さえも必要なら変えたり無視したりも出来るのです。
また時系列とは関係のない「会社情報」などのような内容は「ページ」という機能を使えば「時系列」からは完全に切り離され単独のメニューとなります。
●使ってこそ分かるWordPress
まあ、こうして説明しても使っていない方には、なかなか実感していただけないと思います。使い込むほどに実感がわいてくるものなのですから。
ホームページは最初から「完成された形」を目指そうとして、みなさん挫折されます。WordPressでは小さなコンテンツ（記事）が積み重なっていって、その全てが折り重なって豊かなコンテンツを生んでくれるのです。多くの機能もたくさんの記事が無ければ何の役目も果たせません。言ってみれば貯金箱のようなものです。最初の100円玉が1枚入った瞬間には何の感動もありませんが、1000枚たまると何に使おうかとか、次はいくらに挑戦しようかとか夢は広がっていきます。
通常のホームページでは混乱するだけで、こんな感動は生まれません。それどころか、リニューアルと称して多額のお金を払って、定期的にどこかの業者に依頼するしかなくなるのです。例えリニューアルしたとしても、現在のインターネット界の猛烈な進化の中、その鮮度は半年と持たないでしょう。