夜間飛行

天声猫語

 小さかった頃に比べて空の星が少なくなったような気がする。目も悪くなってるし、まわりも明るくなっているせいもあるんだろうが・・・
 夜、東の空を見上げて夜間飛行のパイロットランプを見ると、無性に旅立ちたくなる。多い時は数珠つなぎのように視界に数機の光が点滅しながら移動している。もうたまらんですなぁ。
北から南に向かう復便、南から北に向かう往便。どの飛行機にも何百人もの客が乗っていると思うと、すごい時代になったんだなあとつくづく思います。大学生だった頃、アメリカやヨーロッパに行こうと思っても飛行機なんて高くて全く選択肢すら無かった。唯一行けそうなのが貨客船と呼ばれる船に頼んで乗せてもらえると安く行けるらしいなんてあいまいな情報しかなかった。そもそも「地球を歩く」なんて本もなきゃ、インターネットもないから情報そのものが無かった。
 若者が空想に陥って大きな夢を見る権利は誰にでもあった。そう考えればイイ時代だったんだろう。今は何でも簡単に手に入るけれど、夢を見させてくれるスペースはどんどん減っているのかもしれない。なんにもやらないうちから、先が見えてあきらめてしまう。
 脱線しちゃった。夜間飛行といえばドナルド・フェイゲンの1st.アルバム「Night Fly」だ。スティリー・ダンを解散後、突然発表されたアルバムは当然発売日に買いに走った。Jazzyなムード漂うモノクロのジャケット。洗練されたアレンジをバックに独特なヴォーカル。短めな1枚はあっという間に終わってしまう。ラストの’Walk Between the Raindrops’が一番のお気に入り、現代版「雨に歌えば(B.クロスビー)」ってとこだ。POPSの粋を集めた1枚といっても過言ではない。

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