シガーボックスウクレレって言っても、一般の人には「何のこっちゃ?」ですね。
ウクレレ界では古くからある伝統的なスタイル・遊び・工作なのです。元々はハワイのウクレレメーカーのスタッフがいたずらで葉巻を入れてある木箱でウクレレを作ってみちゃったところから始まっていたように記憶してます。
もちろん売るためのものではなかったんですが、それを見た人たちが俺もやってみようっていう流れで徐々に広がっていったようですね。葉巻の木箱でなくてもよかったんでしょうが、大きさが手頃でデザインにかわいい物が多かったんでしょうね。ネットで「cigar box ukulele」って検索するといーっぱい出てきます。
以前からトライしようとは思ってたんだけど、まず葉巻用の木箱が無い。これでずっと実現できなかったんだけどアメリカ人の友人から少し前に譲り受けたので、次はネック部分。これはウクレレキットがあるのでヤフオクで一番安いのを落札してゲット。ボディーとのジョイン部がキットのままだとゆるい曲線になっているので、箱に付けるには真っ直ぐに削るかカットしなきゃなんないので、これは友人の家具職人ラッセル君にお願いしてカットしてもらった。補強材にする木のブロックもここで調達。
ネック部分だけ塗装するので、3段階くらいに分けてひたすら紙やすりでスリスリ。あまりやると形が変わってしまうので止め時が難しい。次は塗装。白っぽい木なので、マホガニ色のステインで着色。イイ感じになりました。今回の塗装はセラニックニスを使用。塗装を厚くしないため今回はなんとキッチンペーパのような柔らかい厚手の紙を使いました。
「紙で塗装?」いやいやこれがなかなか良かったのです。本来はタンポのようなものを使えばいいのかもしれませんが、油性ニスですので1回塗ったら捨てるということで紙を使ってみたのです。塗装は4回塗りでストップしました。2度目以降の塗装は手早く1回でやらないとダメです。何度もこするとムラになってしまうからです、一気にさっと塗るのがコツと知りました。
一応スタンダードtチューニングで張って演奏してみたのですが、ブリッジ部分の強度がやや不安なのでラッセル君のところで補強材を調達して再補強をかけようと思います。
ウクレレと違い、今回はあの丸いサウンドホールを開けてないので、音は小さくなるのを承知していましたが、思ったよりは出てくれたので、穴は開けずにおこうと思います。