ドラマチックな旋律が得意なソングライター、美しい高音が持ち味のシンガーという印象でしたが、特にファンというわけでもなく・・・・
昨夜のNHKで佐野元春との対談の内容が意外だった。
以前小田は、自信まんまんに「最高の音楽を作る」みたいな発言があったような記憶があって、スゴイもんだなあと思っていたんだけど、昨夜の話ではプロデビューした大学生のころ作曲の仕方もわからず全く曲なんて書けなかったと話していた。
実は僕は彼とは全くの同年代で同じ時代を過ごしている。
彼とは逆にアマチュアで音楽を楽しんでいた自分はギターを始めた頃から作曲を始めていた。それも何の抵抗も無く、曲は浮かんできた。まあレコード会社のチェックやプロデューサーのダメ出しもない状態だから、気楽な気持ちで書けたし、曲のレベルも決して高かったわけじゃない。
実際、当時始まっていたフォークブームの中で歌われている楽曲より幼稚だとも感じていなかった。洋楽を聴き続けていたベースもあって、単純な循環コードで作られているフォークソングみたいなものだったら簡単に作れたし、もっと複雑な曲さえ書いていた。
実際に曲を作るとき、自分が歌えない曲はふつう書かないもんだと思う。小田の書くドラマチックなメロディーは僕にはとうてい歌えない。だからあんなメロディーは僕の中からは生まれてこない。面白いもんですね。高音も出ない、シャウトも出来ない僕にふさわしい曲はボサノバやゆったりしたものになってしまうのは必然なのかもしれない。
たぶんソングライターが一番悩むのはメロディーじゃなくて詩なんだろうね。詩というのは、だれにでも読めてしまうし、ダイレクトに伝わってしまうから怖い!それだけに一フレーズ、一文字までも吟味しなくちゃいけない。
詩は書けないなあ・・・・・・
リアル過ぎればクサイし、夢見がちになり過ぎればダサイしね。
だれか詩をください。
メロディーは書きます。