※フランス(パリ)、自転車で配達する郵便配達のお兄さん。フランス郵便局のカラーは黄色です。
手紙=メールの時代になって久しいですね。
僕自身にとってもメールはとっても便利で毎日の仕事の中心にもなっています。でも、こんな時代だからこそ手紙は大きな意味を持つようになってきています。「手紙を書くという事は、愛なんだよ」と言う人がいましたが、ほんとにそうですね。
そんな思いもあって「お手紙Cafe」という、地元のイラストレータ、デザイナーさんたちのデザインによるポストカードを紹介・販売するサイトを立ち上げました。久しぶりにお手紙してみようかな、と思ったらお立ち寄り下さい。
■覚えている最初に書いた手紙
それは中学校の頃、英語の授業の一環としてアメリカの中学生と文通をするというものでした。
相手は先生がランダムに選んでくれて、その子あてに英文で書くんですが、まだ始めたばかりの幼稚な英語で「What kind of ?food, do you like?」みたいな どーでもいい内容でした。それでも1通目の手紙がアメリカから届きました。
英語練習用五線譜みたいな罫線の入ったノートにペン習字の練習のように筆記体のアルファベットを書く練習をさせられていた自分にとって、ダイナミックに書かれたアメリカ人の書く英語の文字が、まずカルチャーショックでした。そして使われている便箋・封筒・切手、そして匂いまですべてはアメリカだったのです。この時からアメリカンカルチャーへのあこがれがスタートしたのかもしれません。
大きくダイナミックな文字から相手は男の子だと思っていたら2通目の手紙には金髪の少女の写真が入っていてビックリ。名前や文体で性別を判断できるわけもないんですが、相手が女の子と知って何だかうろたえていたような記憶があります。結局英語力もなく、数回で文通は途切れてしまいました。他のクラスメートも大部分は続かなかったようです。
中1で初めて英語を習い始めて、いきなりアメリカ人と文通は無理ですよね。
■初めてのラブレター(恋文)
中3の時、家に同級生が下宿していて、お互いに好きな女の子を告白しようという事になり、クリスマスにそれぞれの相手(幸い同じ相手ではなかったので)にクリスマスカードを送って意思表示をしようという事になった。当時クリスマスカードを文具屋で買ったのかどうかも定かではないけれど、選ぶのに迷うほど種類も無く、何でもよかった。文面もただ「Merry Christmas」と書いただけだったように思う。ポストに投げ込んだ翌日学校へ行く足取りは重かった。
教室の戸を開けると好きだった女の子とその親友が2人でこっちをにらむように見ている。「あー、やっちゃった」と、この瞬間絶望感で頭の中は真っ白になった。うつむいている僕の側に来た彼女は単調に「クリスマスカードありがと」と言ったけれど、僕は「あ・・あ」と口ごもるだけで、自分の思いの終わりを感じ取った。
友人も同様に玉砕だったらしく、2人そろって見事には決めての告白は失敗に終わりました。