エジプトの革命児ワエル・ゴニムと日本の現実

インターネット, 天声猫語

エジプト革命に火をつけた革命児がワエル・ゴニム氏だ。

ゴニム氏は、警察に暴行され昨年6月に死亡した若者の名前を冠したページ「We are all Khaled Said」をフェイスブック内に匿名で立ちあげ、草の根で反政府活動を展開してきた。

キューバ革命の英雄チェ・ゲバラは銃を持って革命に立ち向かったが、ゴニム氏はFaceBookやYouTubeを使って革命を成し遂げた。
彼は高学歴でGoogleの社員であることも知られているので、さらにこの革命にインターネットの力が大きな力を果たした事を強く印象付けた。

先週の「朝までテレビ」ではインターネットのインフラさえあれば世界中でこうした革命が起きるはずだと数人のコメンテータがもっともらしく話していた。が、果たしてそうなのだろうか?

インターネットというツールは素晴らしく便利で自分の生活もこれ無しではないくらいに大きな意味を持っているのは分かっている。しかし、革命を起こす力は「希望を目指す強い信念」から始まるものだ。FaceBookで語られるゴニム氏の言葉にインスパイアされたからこそ、この革命は始まった。

「朝までテレビ」でどなり散らしている連中の言葉に、そうした信念を感じる人はほとんどいないと言っても過言ではないだろう。いや、今の日本のマスコミそしてインターネットの中でそうした信念を伝えようとしている人間はいるのだろうか?仮にいたとしたら、それは伝わっているのだろうか?

「NO!」と言わざるを得ない。

Yahooの孫氏のあるスピーチを素晴らしいと思ったことがある。しかし後になって冷静に聞いてみればそれは大いなる自慢と自社の宣伝だったのではないかと疑ってしまう。「光の道」構想で自分の意見が通らないとなるとCMまで使ってしまうのは明らかに度を越えた悪ふざけだ。

日本はそこそこ豊かで満足しているから若者は革命など望んでいないという意見もある。そこには「食べられれば豊か」というあまりに物質的な豊かさしか語られていない。
日本人は長い自民党政治の果てに「一億総中流社会」という幻想と妄想に洗脳されてしまっている。「全ての家にTVと冷蔵庫があるのが豊かさだ」という物差しを持たされてしまったのだ。

モンゴルの平原のテントで暮らす人々のほうが、はるかに生き生きと暮らしている理由を理解できない人間ばかりになってしまっている。路上生活者と普通に茶飲み話をしているパリ市民、突然訪れた人に食事をふるまうアフガンの人々。

24時間開いているコンビニを当たり前だと思っている人に聞きたい。24時間開いているコンビニで働く人の苦労を考えたことがあるのだろうか?日本ほど自動販売機の多い国が世界のどの国にもない事を知っているのだろうか?こんなものが本当に必要なのか考えた事はあるのだろうか?

よかったらシェアしてください・・・Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on Google+Email this to someoneShare on TumblrPin on Pinterest

コメントを残す

eighteen − 4 =