人間はより快適な暮らしを求めながら現在に至っている。確かに様々な分野で便利になってきたのは間違いない。今、未開発の国や発展途上の国の人たちもこぞってそれを目指している。しかし地球の資源には限りがあって地球上の人間全てが先進国のような暮らしを望むと同時に先進国はさらにその上を望むことだろう。
先進国と呼ばれる国に暮らす人間は「物的な向上心」を抑えることを人類的なモラルとしていかなければならないのではないだろうか。生産向上が命題でもある資本主義を見直す時代に入っている。世界規模でインフレと不景気が蔓延しているが、何度かあった、これまでのような生産革命ではもはや乗り切れない時代に入っているように思うのだ。
全ての新しい技術は、それがいかに資源を使わないかを検証した上で活かされていかなければならない。全ての購買は本当にそれが必要なのか、また地球に迷惑をかけることにならないのかを考えなければならない。
仏教で説かれている「利他の心」はそもそも「人」に対してのもののようだったが「宇宙」までを見通した仏教哲学の原理から考えれば「他」は「地球」をも指しているのだろう。
・大きな家に住む人間は恥じなければいけない。
・飽食を恥じなければいけない。
・物欲を恥じなければいけない。
・与えない者は恥じなければいけない。
・質素な暮らしを誇りに思いなさい。
・粗食は地球を豊かにします。
・人に与えることを喜びとしなさい。
自分が出来ているわけではないけれど、肝に銘じながら生きていきたいものです。